仙波糖化工業(2916)は地味系ニッチトップ。

株日記
02 /27 2018
本日(2/27)の日経平均株価:22389.86(+236.23)

今日の日経平均は3日続伸。前夜の米国市場が堅調だったことを受け、朝から買いが先行。後場はパウエルFRB議長の議会証言を控え、手じまい売りに押されたでしょうか。また、マザーズなどの小型株は今日は終始弱かったようです。



今日の注目銘柄:仙波糖化工業(2916)

【基本情報・指標】

市場:JQS
株価:693円
時価総額:79.0億円

PER:17.9倍
PBR:1.0倍
ROE:5.5%
EV/EBITDA:6.5倍
自己資本比率:47.4%
配当利回り:1.4%
優待利回り:0.9%(500株)

◇優待内容

権利確定月 9月

500株以上 3,000円相当の自社製品(粉末茶・冷凍山芋・コーンスープ等)
※3年以上継続保有の場合5,000円相当



【ビジネス】
カラメル製品・乾燥製品(粉末茶、粉末醤油等)・組立製品(コーンスープ、粉末ソース等)・冷凍製品(冷凍山芋等)などの製造販売。本社及び子会社5、関連会社1、関係会社1の8社でグループを形成。カラメル製品で国内シェアトップ、粉末茶も業界2位。カラメルは日本では着色料の約85%を締めており、需要も根強い。

現在0.5%の海外比率改善が課題。日・中・ベトナムの3拠点中心に海外開拓中。ハラール認証も取得中。海外で人気の「和風」製品を売り込む。



【業績】
ここ数年の業績は順調に増収増益。経常利益率も徐々に高まってきていて、前期は4%ほどでした。自社商材の拡販が進んでいるようです。

2/14に開示された3Qは好調。利益面ではすでに通期の予想を超過しています。3Q単体で見ても好調。ただ、上方修正がなかったことからもわかるように4Qは利益面が低調になりやすいので、そこまでの上積みは期待薄か。



【財務】
財務はまずまず。流動比率は150%ほど、現預金+売掛金+有価証券で負債総額にちょっと足りないくらいです。有利子負債は結構多め?



【キャッシュフロー】
CFは綺麗でほぼ毎期+--、フリーCFも結構出ていますね。



【配当】
配当はここ数年増配傾向。EPSも伸びていますし、同じように増配して行ってくれれば…。



【優待】
優待は粉末茶やスープなどの自社製品ですが、500株から。100株からにして…!



【チャート】
長期のチャートでは、長らく横ばいだったのが2014年半ばから上昇に転じています。

直近では今年に入って大きく上下に動いています。現在は上昇トレンドでしょうか。



【カタリスト】
①市場変更(優待拡充や分売などのサインでも?)
②インバウンド銘柄(お茶など和風なもが外国人観光客に好まれる)
③カテキンなど健康食向け製品のヒット



【同業他社比】
食品関連のBtoB企業としては指標的にはそこそこ。財務が少し悪目だが、その分成長性はひとつ抜けている感じ。



【コメント】
ニッチトップの好業績銘柄としてピックアップ。ここ数日の上昇で指標的に割安さがなくなってきました。ビジネス的に業績は安定していると思いますし、優待もあるのでのんびり昇格を待つというのでもいいかも。

次回の四季報での上方修正がインパクトになるでしょうか?


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ビーグリー(3981)はトップじゃなけど…。

株日記
02 /23 2018
本日(2/23)の日経平均株価:21892.78(+156.34)

今日の日経平均は反発。前夜の米国市場はダウが上昇、ナスダックが下落とまちまち。為替も再び1ドル=106円台へと円高方向に進みました。東京市場は後場一段高で高値引けとなりました。ただ、週末と言うこともあって売買代金は2兆円台前半と閑散。



今日の注目銘柄:ビーグリー(3981)

【基本情報・指標】
市場:マザーズ
株価:1625円
時価総額:98.3億円

PER:12.9倍
PBR:2.0倍
ROE:15.4%
EV/EBITDA:6.2倍
自己資本比率:64.7%
配当利回り:―
優待利回り:0.6%(100株)

◇優待内容

権利確定月 12月

「まんが王国図書券」
100株以上 1,000ポイント分
500株以上 5,000ポイント分
1,000株以上 10,000ポイント分
5,000株以上 50,000ポイント分




【ビジネス】
コミック配信サービス「まんが王国」が主力。スマホ向けコミック配信サービスが売上の90%超。その周辺サービスも育成。取り次ぎ会社を通さず、ライセンサーと直接交渉し仕入れするのが特徴。オリジナルコンテンツも育成。

電子書籍市場自体はユーザー数・平均購入量ともに順調に拡大中。電子コミックはその中でも最も人気のジャンル。「まんが王国」自体は業界トップというわけではないが、成長産業だけにそれなりの成長は期待できるでしょう。



【業績】
ここ数年の業績は増収増益。経常利益率も1割を超えてきています。

2/13に開示された本決算はまずまず。前期比で大幅な増益ですが、ほぼ予想通りの着地となりました。次期も1割ほどの増収増益予想となっています。



【財務】
財務はいいですね。現預金+売掛金>負債合計です。有利子負債も少なめ。



【キャッシュフロー】
CFは2期分しかありませんが、+--でフリーCFも出ています。



【配当】
配当はまだありません。投資の次期ですかね。



【優待】
優待は昨年の11月に新設されました。自社のサービス利用券なので負担は少なそう。



【チャート】
昨年上場し、1600~2400のレンジで推移していましたが、直近で若干下抜け。

先々週の暴落後は徐々に値を戻してきていますが、25日線が抵抗になりそうな形。1700くらいが壁になりそう?



【カタリスト】
①市場変更期待
②好調な業績
③電子書籍関連というテーマ性



【同業他社比】

ほかの電子書籍系の銘柄と比べるとやや割安感あり。時価総額はかなり低め。利益率は高め。



【コメント】
割安高成長・昇格期待銘柄としてピックアップ。直近の暴落の影響もありますが。成長力のわりにPERが低いです。1部はまだまだ先でしょうが、優待新設は良い兆候。

電子コミックは業界自体がまだまだ伸びると思うので、トップではないけど時価総額の低いここが狙い目かも?








日成ビルド工業(1916)は立体駐車場とか。

株日記
02 /21 2018
本日(2/21)の日経平均株価:21970.81(+45.71)

今日の日経平均は反発。前夜の米国市場は下落、為替は円安方向という中、東京市場も方向感の定まらない展開。終値は若干のプラスで引けとなりました。



今日の注目銘柄:日成ビルド工業(1916)

【基本情報・指標】
市場:東証1部
株価:1276円
時価総額:453.7億円

PER:11.2倍
PBR:1.7倍
ROE:15.2%
EV/EBITDA:7.6倍
自己資本比率:34.3%
配当利回り:3.1%
優待利回り:0.2%(500株)

◇優待内容

権利確定月 3月

金沢特産品等

500株以上 1,500円相当
2,500株以上 5,000円相当
5,000株以上 8,000円相当
10,000株以上 15,000円相当




【ビジネス】
プレハブ建築・立体駐車場大手。主力のシステム建築は販売(工場、事業所など)・レンタル(仮設住宅など)。立体駐車場は販売に加えメンテナンスも国内外で伸長。東南アジアで積極展開。

今後は建設・販売・メンテナンスなどグループ全体でのシナジーの最大化を目指すとのこと。



【業績】
ここ数年は増収増益です。経常利益率は1割弱。

2/9に開示された3Qはイマイチ。前期が熊本震災の特需だったっことを加味しても、進捗率が低すぎる感じがしますが…まあ、うん。



【財務】

財務はあまりよくありません。流動比率はほぼ100%、有利子負債もやや多めです。



【キャッシュフロー】
CFはイマイチ。前期こそフリーCFはプラスですがそれ以前はマイナス。積極的に設備投資やM&Aを仕掛ける企業なのでこういう感じなのでしょう。



【配当】
配当は連続増配中。配当性向35%を目処にしているようですね。



【優待】
優待は金沢特産品。ただ、単元ではもらえないのでご注意を。100株からに拡充してくれれば…



【チャート】
長期のチャートを見ると、2011年ごろから順調に右肩上がりです。

今月に入って急落していますが、1/3くらいは戻していますね。25日線で跳ね返されそうな感じもしますが…。



【カタリスト】
①堅調な業績の伸び。今期は伸びが鈍っているように見えるのは前期の土地譲渡のため。
②地震など災害時に仮設住宅の需要が高まる。
③東南アジアではまだ少ない立体駐車場、そのパイオニアになれるかも?



【同業他社比】

ユニットハウスメーカーなどと比較すると、PER・利回りはやや割安か。ただ、成長性はここが一番ありそう。



【コメント】
割安好業績・高利回り銘柄としてピックアップ。この成長力でこのPERは安い感じがしますが…。配当が多いのも魅力。あとは優待を100株からに…もう1部だし無理かなあ。

2020年より先は、ストックビジネスの育成と東南アジアの立体駐車場の拡大がキーになりそう。M&Aも駆使しつつ上手いことやっていってほしいですね。

あとは地震など災害時に上がる株としてヘッジで持っておくのもいいらしいです…。







大石産業(3943)はじっくりじっくり。

株日記
02 /19 2018
本日(2/19)の日経平均株価:22149.21(+428.96)

今日の日経平均は3日続伸。終値で22000円台を回復しました。東証1部の97%の銘柄が上昇しVIXも低水準に。ただ、まだドル円が106円台と予断を許さない状況。今晩のアメリカ市場の休場で明日はどうなるでしょうか?



今日の注目銘柄:
大石産業(3943)


【基本情報・指標】
市場:福証1部
株価:2279円
時価総額:106.3億円

PER:9.8倍
PBR:0.7倍
ROE:7.4%
EV/EBITDA:4.3倍
自己資本比率:64.1%
配当利回り:2.2%
優待利回り:0.4%(100株)

◇優待内容

権利月:3月
100 株~999 株 1,000 円分のクオカード
1,000 株以上 3,000 円分のクオカード



【ビジネス】
総合包装資材メーカー。緩衝材(パルプモウルドなど)と梱包材(フィルム・紙袋・ダンボールなど)の両輪。パルプモウルド国内首位。樹脂フィルム高シェア。

パルプモウルドはシェア55%で国内首位だが、あくまで2強でシェアを分け合う形。パルプモウルド自体は環境負荷の少ない緩衝材として注目されているが、大きさや重さの点で紙やプラスチックなどより輸送コストがかかること、生産(リサイクル)コストが高いことが難点。

工場は子会社を合わせると国内7、マレーシア2。中国は赤字で撤退したが、アジアへの海外展開は今後も続けていくよう。



【業績】
ここ数年は増益傾向。売上は横ばいです。経常利益率は1割弱まで上昇しています。

2/2に開示された3Qはイマイチ。通期業績の下方修正も発表しています。原材料費や電力料の増加が要因だそう。



【財務】
財務はかなり良さそう。現預金+売掛金>負債合計です。有利子負債も少。



【キャッシュフロー】

ここ数年のCFは良い感じです。ほぼ毎期、大きなフリーCFが出ています



【配当】
ここ数年は連続増配中。「連結純資産配当率(DOE)1.5%以上を目安」とのことです。



【優待】
2/16にクオカードの優待が新設されました。利回り的には大したことはありませんが、優待銘柄・昇格候補としてピックアップされることは増えるでしょう。



【チャート】
長期のチャートを見るとリーマンショック後はかなり長い間横ばい。その後、16年末から一気に急騰しています。

ここ半年くらいは1900~2400のレンジでしょうか。やや上昇トレンドっぽく見えますが、出来高が少ないのでなんとも言えませんね…。



【カタリスト】
①主力であるパルプモウルドの環境負荷の少なさが注目される
②市場の指定替えによる注目度アップ(直近に優待新設で可能性あり)



【同業他社比】
パルプモウルドのもう1強、「日本モウルド工業」は非上場。他の包装資材関係の企業はPBRは同程度ですが、PER10倍割れは昭和パックス(3954)とここくらい。利回りもここが高めです。


【コメント】
元々、割安でそこそこの利回りのある収益バリューとして知られていましたが、今回の優待新設で一気に昇格候補へ名乗りを上げました。まだ指標的にも割安で、利回りはそれほどでもありませんがじっくり保有したい銘柄です。

ビジネス的には為替の変動や古紙の価格高騰がリスク。主力のパルプモウルドも拡大傾向とは言えない状況ですが、業績はまずまず好調なので下値の心配はそれほどないかと。




加藤バネ男

株主優待や高配当の銘柄が大好き。 薄く広く銘柄を所有し、塩漬けにするのが得意(^ω^)