要興業(6566)は良い底這い。

株日記
03 /29 2018
本日(3/29)の日経平均株価:21159.08(+127.77)

今日の日経平均は反発。朝方に為替が急速に円安に進み、1ドル=106円台に。ただ、アメリカ市場は弱含みで、東京市場も不安定な相場になりました。



今日の注目銘柄:
要興業(6566)

【基本情報・指標】

市場:東証2部
株価:933円
時価総額:148.1億円

PER:15.8倍
PBR:1.0倍
ROE:6.6%
EV/EBITDA:6.7倍
自己資本比率:69.7%
配当利回り:?
優待利回り:―




【ビジネス】
東京23区を中心に一般・産業廃棄物の収集運搬・中間処理・リサイクル事業を手がける企業。

収集拠点は東京23区内で7000ヶ所。数十の処理施設やリサイクルセンターなど廃棄物の持込先を確保。独自の配車ソフトで収集・運搬を路線化、高い配車効率を確保。さらに収集拠点が増えることで生産性も上昇する仕組み。

廃棄物処理はこれからのコンプライアンスの高まりによって、ここのようなコンプライアンスに強い大手に集約される可能性が高い。東京23区内ではトップシェアだが、まだ9.3%と拡大余地は大きい。「官から民へ」の風に乗り、行政受託も拡大。


【業績】
ここ数年は増収傾向。利益面は横ばい。経常利益率は1割を軽く超えています。

2/14に開示された3Q決算はまずまず。売上・利益ともに進捗率75%ほどです。まずは上場後初の本決算をじっくり見てみたいですね。



【財務】
財務は全く問題なし。現預金+売掛金>負債総額です。



【キャッシュフロー】

ここ2期のCFは+--。結構投資(有形固定資産の取得)が大きいですね。これは継続的なのものなのか、一時的なのことなのか…。



【配当】
今期予想は今のところ未定です。上場したてですのでこれからの増配に期待。



【優待】
なし。



【チャート】
昨年末に上場後、一度上昇した後はズルズルと下降トレンドに。900円が底値っぽい感じですね。



【コメント】

割安好業績銘柄としてピックアップ。PER15、PBR1と指標的にはフェア付近ですが、次期からの業績の伸びが期待できるので割安と言えるかと。財務・CFも問題なし。チャートも良い感じで底這いです。

会社の説明資料を見る限り、ストックビジネスで成長余地もありそう。内需で為替も影響は少なそうです。とりあえずは初めての本決算資料をじっくり見てみたいですね。







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アプライド(3020)は割安…か?

株日記
03 /26 2018
本日(3/26)の日経平均株価:20766.10(+148.24)

今日の日経平均は反発。先週末の米国市場の急落や1ドル=104円台の円高を嫌気して、朝は下落で始まりました。ただ、後場は買い戻しや押し目買いが徐々に優勢となり、ほぼ高値引けとなりました。



今日の注目銘柄:アプライド(3020)

【基本情報・指標】
市場:JQS
株価:1724円
時価総額:46.6億円

PER:6.4倍
PBR:1.0倍
ROE:16.2%
EV/EBITDA:6.4倍
自己資本比率:31.8%
配当利回り:2.3%
優待利回り:0.6%(100株)

◇優待内容

権利確定月 3月

株主優待ポイント付与

100株以上 1,000ポイント
200株以上 2,000ポイント
1,000株以上 3,000ポイント
10,000株以上 10,000ポイント
※ポイントは自社グループ店舗およびインターネット通販で利用可、株主通信掲載商品と交換可。1ポイントで1円相当



【ビジネス】
西日本を中心にパソコン小売店「アプライド」を展開。ゲームの「シータショップ」、化粧品・雑貨の「ハウズ」も。

近年はBtoCからBtoB中心への移行、サポートやPBの拡大などで利益率が上昇。PBの海外生産、商品の輸入も行っているので円高はメリット。



【業績】
ここ数年は増収増益傾向。16年3月期から利益率が急改善しています。

2/14に開示された3Q決算はまずまず。前年同期比にではまだマイナスですが、進捗率は75%ほど。四季報の予想が強気なのは?



【財務】
財務はまずまず。流動比率は140%ほどですが現預金が少ないのは気になります。有利子負債も多め。



【キャッシュフロー】
CFは結構バラつきがありますね。前期の営業CFのマイナスは売掛金の増加によるもの。BtoB取引が拡大しているので掛売りが増えているようです。



【配当】
配当は毎期40円ほど。直近はEPSの上昇で配当性向は2割を切っています。もう少しほしいですね。



【優待】
優待は自社製品と交換できるポイント。うーん。



【チャート】
長期のチャートでは2015年夏ごろから緩やかな上昇トレンド

ここ2ヶ月ほどは下降トレンド。25日線に頭を抑えられています。



【コメント】
割安好業績銘柄としてピックアップ。PERは低いですが業績・財務・CFはまあまあレベル。前期から利益率が急改善しており、その評価が分かれるところ。利回りもそこそこあり。

一見収益バリューだが成長力は?優待ありでJQなので、2部へ行けば株主数的にも面白いかも。1週間前にIRへメール送りましたが、返信はまだありません…。



ヴィレッジヴァンガード(2769)は再建途中。

株日記
03 /23 2018
本日(3/23)の日経平均株価:20617.86(-974.13)

今日の日経平均は急反落。トランプ米大統領が中国製品へ新たな関税を課すと正式発表したことを受けて、米中貿易摩擦懸念が強まりました。為替も1ドル=104円台へと円高に。一気にリスクオフの流れが進みました…。



今日の注目銘柄:ヴィレッジヴァンガード(2769)

【基本情報・指標】
市場:JQS
株価:990円
時価総額:77.3億円

PER:―
PBR:1.1倍
ROE:―
EV/EBITDA:18.8倍
自己資本比率:25.4%
配当利回り:1.4%
優待利回り:10.1%(100株)

◇優待内容

権利確定月 11月

100株以上 10,000円相当の買物券(1,000円×10枚)
※自社グループ店舗(一部除く)で2,000円以上の買物につき2,000円ごとに1枚利用可
※1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には1枚、2年以上継続保有(連続5回以上記載)は2枚追加



【ビジネス】
「ヴィレッジヴァンガード」「newstyle」など書籍・雑貨・CD/DVD・アパレル・食品などの複合小売店を展開。業績不振の「チチカカ」を売却。日本全国で約360店舗を展開。

不採算店舗の閉店、販管費削減、在庫コントロールなどを行い事業再建中。サブカルに強く有名人とのコラボやイベント、オリジナルの自社商品などが強み。インスタ・動画映えなどSNSを意識した商品も多い。半数以上を占めるショッピングセンターでの店舗需要は根強い。



【業績】
ここ数年の業績はかなり不安定。経常損失も数期あります。順調とはいいがたいですね…。

1/12に開示された2Q決算は結構良かったです。前年同期比で利益面がかなり改善。チチカカの売却による影響が少なくなってきたのかな?



【財務】
財務はイマイチ。流動比率は200%以上ありますが、流動資産の大半が減損懸念のある商品です。有利子負債もかなり多め。ただ、長期の借入金が多いのでそこは安心。



【キャッシュフロー】
CFはイマイチ…。+-+が多いですがフリーCFはほぼ出ていません。



【配当】
配当は長らく14円固定。この業績で立派だとは思いますが…多少減配してもいいのでは?



【優待】
優待はグループ店舗で使える半額券。全額使えたころに比べるとかなりがっかり感がありますが、金額的にはかなり太っ腹です。額面利回りは優待銘柄の中でもトップクラス



【チャート】
長期のチャートでは、2016年7月の大陰線から力のない下降トレンドとなっています。

日足のチャートを見てもここ半年ほどは下降トレンドです。ただ、大分株価がヨコヨコになってきていて、節目の1000円付近なので下げ止まり感もあるか。



【コメント】
業績回復・高利回り銘柄としてピックアップ。業績・財務・CFとどれもイマイチ。そろそろ再建の目処が立ちそうなのかどうなのか…。PBR、利回り、チャートから見てもそろそろ底入れしても良さそうな位置。

ここは優待券の大幅な改悪があって優待投資家の印象は最悪なのがアレ。オンリーワンの店作りで、悪くはないと思うのですが…。






スカパーJSAT(9412)は衛星がすごい。

株日記
03 /21 2018
今日の注目銘柄:スカパーJSATホールディングス(9412)

【基本情報・指標】
市場:東証1部
株価:477円
時価総額:1643.8億円

PER:12.9倍
PBR:0.7倍
ROE:5.4%
EV/EBITDA:6.0倍
自己資本比率:60.5%
配当利回り:3.8%
優待利回り:―



【ビジネス】
有料多チャンネル放送「スカパー!」事業と、アジア最大の売上規模を誇る宇宙・衛星事業が二本柱。利益面では後者が8割を占める。

スカパーのほうは「独占放送などのコンテンツ強化」「複数台無料キャンペーン」などを行うも加入者が減少傾向。衛星事業のほうは形態バックホール向け、航空機や船舶向けの回線需要の伸びなどが期待されています。現在すでに17機の衛星を保有中であり、今年は3機、来年は2機の打ち上げが予定されています。



【業績】
ここ数年の業績は売上利益ともにほぼ横ばい。経常利益率は12~15%ほどと高め。

2/7に開示された3Q決算はまずまず。ただ、3/20の業績の下方修正が痛い。元々減収減益予想なのに加え、衛星の打ち上げ延期で期ずれ。かなり見た目が悪くなりました。



【財務】
財務はいいです。現預金+有価証券もしくは売掛金単独でも流動負債よりも多いです。有利子負債は少し多めですが、長期の借り入れや社債が多いのですぐにどうということはありません。



【キャッシュフロー】
ここ数期のCFはまずまず。+-+が多くなっています。衛星関連の投資でしょうか?



【配当】
近年連続増配中。配当方針としては、①1株あたり年間16円以上②配当性向30%以上の2つを満たす金額で実施するとのこと。



【優待】
なし。



【チャート】
ここ1年半ほどは500円前後で横ばい。2月の暴落以降は470~500のレンジでしょうか。まずは500を明確に上抜けたいですね。



【コメント】
割安高利回り銘柄としてピックアップ。直近の業績が悪いのが気になりますが、財務・CFはまずまず。利回りの良い銘柄なのでじっくり業績回復を待つというのもいいかも。

この企業の将来は下り坂のスカパーではなく衛星事業にかかっているようです。時価総額が高めなのは気になりますが、アジア一というブランド力や高い利益率、衛星の運営管理といったストック面も加味すると、そこまで業績が悪化することもないのかなと…。




ダイオーズ(4653)はいい減益?

株日記
03 /19 2018
本日(3/19)の日経平均株価:21480.90(-195.61)

今日の日経平均は続落。先週末の米国市場はまずまずの値動きでしたが、国内は森友問題で内閣支持率が急低下、ドル円も再び105円台へと円高が進むなど東京市場にはネガティブな材料が多かったようです。FOMCも迫っているため、それまで様子見と言うこともあるのでしょうか。



今日の注目銘柄:ダイオーズ(4653)

【基本情報・指標】
市場:東証1部
株価:1219円
時価総額:163.8億円

PER:16.5倍
PBR:1.3倍
ROE:9.7%
EV/EBITDA:4.4倍
自己資本比率:67.6%
配当利回り:1.6%
優待利回り:?

◇優待内容

権利確定月 9月

コーヒー
300株以上 100杯分
1,000株以上 200杯分



【ビジネス】
純粋持株会社である(株)ダイオーズ及び子会社8、関連会社6を有する企業グループ。日本とアメリカのオフィスコーヒー事業が柱。オフィスコーヒーでは国内首位級、アメリカ3位(西海岸1位)

国内ではトータルオフィスサービスでミネラルウォーター、お茶、掃除などコーヒー以外も売り込む。アメリカはオフィスコーヒーに特化しシェア拡大を最優先。東海岸や内陸部に進出し全米一位を目指す。

中国・韓国・台湾・マレーシア・シンガポールにも進出。アジアのオフィスコーヒー事業の開拓を進める。


【業績】
ここ数年は連続増収。ただ利益面はやや停滞気味。経常利益率は6~7%ほどか。

2/14に開示された3Q決算はまずまず。2Qに比べてやや持ち直しましたね。ただ3/15に通期予想の修正が発表されました。売上は増額ですが先行としにより利益面が減額。悪い内容ではないのですが、さすがに売られましたね…。



【財務】
財務は問題なし。現預金+売掛金>負債総額です。有利子負債も少なめ。



【キャッシュフロー】
CFはまずまず。営業+投資-は定着していますが、フリーCFはそれほど出ていません。M&Aや設備投資にかなり積極的。



【配当】
配当は毎期20円前後。配当性向にすると3割ほどか。



【優待】
優待はダイオーズらしくコーヒー。3単元以上ですので注意。



【チャート】
長期のチャートでは2013年ごろから上昇トレンド。月足では良い感じの押し目に見えますね。

ここ2ヶ月ほどは明らかな下降トレンド。すべてのDMAが下向きかつ株価がその下という…「落ちるナイフ」ですね。



【コメント】
ストック型銘柄としてピックアップ。指標的にはやや割高~フェア?財務・CFまずまず、優待配当はそれなり。直近の下落でチャートはひどい形になっています。

今期来期の業績は円高や先行投資で悪くなりそうですが、ビジネスモデルにはなんら影響はなさそう。元々投資やM&Aに積極的で、ストックビジネスなのでこういう時期に拾うのはありかも?




JBCCホールディングス(9889)は転換期。

株日記
03 /14 2018
本日(3/14)の日経平均株価:21777.29(-190.81)

今日の日経平均は5日ぶりに反落。前夜の米国市場がダウ・ナスダックともに下落したこともあり、4日続伸の反動が出たようです。トランプ米大統領がティラーソン米国務長官の解任を発表したことが米国市場に影響。ドル円もやや円高方向に進みました。



今日の注目銘柄:
JBCCホールディングス(9889)

【基本情報・指標】

市場:東証1部
株価:1095円
時価総額:194.6億円

PER:14.7倍
PBR:1.3倍
ROE:9.1倍
EV/EBITDA:5.8倍
自己資本比率:47.6%
配当利回り:2.6%
優待利回り:―




【ビジネス】
ITインフラ構築大手。システムの設計・開発・構築・運用まで手がける。日本IBMと関係深い。

中期経営計画では売上600億・営業利益27億を目指す。特に注力する7分野の比率を上げ、利益率改善につなげる。各企業のIT投資額は斬増傾向で市場環境は良好。



【業績】
ここ数年は減収増益基調。ビジネスの変化があったようですね。

1/31に開示された3Q決算はまずまず。進捗率は売上利益ともに75%以上。通期売上の減少は子会社売却の影響なので問題なし。



【財務】

財務は問題なし。流動比率200%弱、現預金+売掛金>負債総額です。



【キャッシュフロー】

ここ3年ほどのCFは安定しています。フリーCFもOK。前期の投資CFのプラスは子会社の譲渡による株式売却です。



【配当】

配当は25円固定だったようですが前期は増配。今期も増配予想です。



【優待】
なし。



【チャート】
長期のチャートではここ2年ほど上昇トレンド

ここ2ヶ月ほどは下降トレンドか。75日線は辛うじて上向きですが…。1000割れたらやばそうな形。



【カタリスト】

①企業のIT投資需要の拡大



【コメント】
割安好業績銘柄としてピックアップ。同業他社比ではやや割安か。業績・財務・CFすべて水準以上の優等生。市場環境も良好だがインパクトは薄いかも。

イグアスの連結解除でビジネスモデルが転換期に。売上の減少で見た目は悪いけど利益は上昇しているので、そこをきっちり評価されれば…。







パラカ(4809)はチャートがアレ。

株日記
03 /12 2018
本日(3/12)の日経平均株価:21824.03(+354.83)

今日の日経平均は3日続伸。先週末の雇用統計の結果が良好でNYダウが大幅高でその流れが続いたようですね。高く始まった後は「森友学園問題」や円高の進行など懸念材料もありましたが、後場は再上昇し印象の良い引けとなりました。



今日の注目銘柄:パラカ(4809)

【基本情報・指標】

市場:東証1部
株価:2320円
時価総額:235.3億円

PER:10.6倍
PBR:2.1倍
ROE:20.2%
EV/EBITDA:9.8倍
自己資本比率:41.9%
配当利回り:2.2%
優待利回り:0.9%

◇優待内容

権利確定月 9月

100株以上 2,000円相当のクオカード




【ビジネス】

時間貸駐車場の開拓と運営管理に関連する事業。土地を賃借するケースと自社保有の土地で行うケースがある。その他は不動産賃貸、自動販売機収入、バイク駐車場や駐輪場の運営管理なども行う。

軽専用駐車場や車室別料金などで柔軟な集客を実現。これからは利益率の高い保有駐車場を増やす→優良な賃借駐車場には還元方式を適応し、土地オーナーとwin-winの関係を作る。

乗用車保有台数は過去最高でカーシェアなどの伸びが顕著。都市部ではコインパーキング需要は逼迫しており更なる拡大が見込める。



【業績】
ここ数年は順調に増収増益。経常利益率は15%ほどと高めです。

2/6に開示された1Q決算はまずまず。保有不動産売却による特益があったようですが、通期業績にはすでに反映済み。駐車場の数も順調に増えていますね。



【財務】
財務はまずまず。現預金>流動負債です。長期借入金がやや多いか。



【キャッシュフロー】
CFはまずまず。ほぼ毎期+--ですが、フリーCFはあまり出ていません。積極的に投資しているようです。



【配当】
配当はここ数年連続増配中。今期も増配予想です。配当性向は3割ほどと普通。



【優待】
優待は安定のクオカード。ただ、配当と同じ権利月で、どちらも期末一括というのは…権利落ちが激しそう。



【チャート】

長期のチャートでは2012年ごろから上昇トレンド

直近では2月から下降トレンドになっています。早めに25日線を上抜けたいですね。



【カタリスト】
①インバウンド、国内旅行関連(カーシェア・レンタカーでの駐車場需要)



【同業他社比】

パーク24(4666)、日本駐車場開発(2353)などと比べても指標的には割安。緩やかながら確実に増収増益になっているのは安心感がありますね。



【修正傾向】
やや保守的?ここ数年では16年9月期以外は修正していないようです。



【コメント】
割安好業績銘柄としてピックアップ。指標的にはフェア付近。財務・CFはまあまあですがストックビジネスと言うことを考えると問題はなさそう。総利回りも3%を超えてきています。

賃貸→保有駐車場へと比率を高めていけば更なる増益もみこめるかも。2月の暴落で崩れたチャートが足かせか。






第一交通産業(9035)はタクシーたくさん。

株日記
03 /09 2018
本日(3/9)の日経平均株価:21469.20(+101.13)

今日の日経平均は続伸。北朝鮮リスクや保護主義リスクがやや後退し、東京市場は上昇。一時は500円高まで買われましたが後場は失速。為替が円安方向に進んだのも要因でしょうか。



今日の注目銘柄:第一交通産業(9035)

【基本情報・指標】
市場:福証1部
株価:990円
時価総額:388.3億円

PER:7.7倍
PBR:0.8倍
ROE:10.8%
EV/EBITDA:11.9倍
自己資本比率:23.2%
配当利回り:1.5%
優待利回り:1.0%(100株)

◇優待内容

権利確定月 3月 、9月

優待クーポン券
100株以上 1冊
600株以上 2冊
1,000株以上 3冊
2,000株以上 5冊
4,000株以上 10冊
6,000株以上 15冊
8,000株以上 20冊
10,001株以上 30冊
※1冊は1,000円相当のタクシークーポン券、各種割引券・利用券(不動産事業・自動車関連事業・その他関連事業)含む
※タクシークーポン券は券面額の範囲内で通販商品(株主本人に限る)または「那覇バス・琉球バス交通」にてICカード「OKICA」にチャージ可



【ビジネス】
タクシー・バス・不動産分譲・不動産賃貸・金融の5部門が主たる事業。主力のタクシーは34都道府県で204営業所、8458台を保有し業界最大手国内タクシー会社のM&A案件の半数以上を引き受け(1996年以降)、業界シェア3.7%。保険・燃料などの割引、クーポン共通化などスケールメリットを生かす。外国人向けの多言語、妊産婦支援、子供の送迎、地域インフラとしての乗り合いなど様々なタクシーサービスを提供。

統廃合したタクシーの事業所の跡地などを収益物件へ。飲食テナントなどを入れ、タクシー需要を作り出すモデルも。沖縄では路線バスの70%以上を占め、タクシー・不動産事業と相乗効果発現で業績好調。那覇バスターミナルも再開発中。

ほかにも自動車整備、コインパーキング、医療介護事業などを展開。各セクターのシナジーを生み出し、地域密着の総合生活産業を目指す。



【業績】
ここ数年は増収増益傾向。経常利益率は6~7%くらいでしょうか。

2/7に開示された3Q決算はイマイチ。今期は利益面で苦戦が続いています。不動産セクターは堅調ですが、柱のタクシー・バスセクターで人件費・燃料費の高騰、コンフォート生産中止での新車導入の減価償却などが痛手。四季報オンラインでは通期業績予想を下方修正しています。



【財務】
財務はイマイチ。流動比率は150%ほどですが、なにより純利益の20倍以上の有利子負債が重し。レバレッジを駆使する企業ですが、さすがに心配になるレベルです…。



【キャッシュフロー】

CFはまずまず。ほぼ毎期営業+投資-を維持。ただ、財務が+の期が多いですね…結構借り入れをしているようです。



【配当】
配当はここ数年増配傾向。配当性向にすると1割前後ですがこの財務では仕方ないでしょう。



【優待】
優待はタクシークーポンなどグループ会社で使える冊子。使い道のない人は通販商品でも使用できるようです。



【チャート】
長期のチャートでは2011年ごろから上昇トレンド

ここ2ヶ月ほどは大きく上下に動いています。75日線が上向きで株価はその上なので一応上昇トレンドか。1000付近に値幅が収束していっていますが…?



【カタリスト】
①インバウンド(ウーバーや滴滴出行など大手配車アプリ企業との連携が評価される?)
②市場変更



【同業他社比】

タクシー事業自体はここがトップ。タクシーを主力にしている上場企業はほかに見たらない。他のタクシーもやってる運輸・物流系企業に比べると、地方市場ということもあってやや割安感あり。



【修正傾向】
修正はあまり行わない印象。予想はやや保守的か。



【コメント】

好業績昇格候補銘柄としてピックアップ。指標的には割安もそれ以上に多額の有利子負債が心配。M&Aを多用し、不動産開発も多く手がけるのでこういう財務になるのでしょうが…。

タクシーという衰退産業の最大手で残存者メリットを生かした独自のビジネスを展開。分割で買いやすくなったのもいい。東証1部というよりまずは2部か。ライドシェアは脅威だけど、いきなり解禁はないでしょう。それより原油価格や人件費の高騰が悩みの種



ニイタカ(4465)は地味だけど堅実。

株日記
03 /07 2018
本日(3/7)の日経平均株価:21252.72(-165.04)

今日の日経平均は反落。前夜のNYダウは続伸し、北朝鮮の態度軟化で東京市場も続伸かと思われました。ただ、米国家経済会議のコーン委員長の辞任表明によってトランプ大統領の政策に対する警戒感が広がり、為替はドル安へ。さらにダウの先物が大きく値を下げる中、東京市場もマイナスに沈んで引けとなりました。



今日の注目銘柄:ニイタカ(4465)

【基本情報・指標】
市場:東証1部
株価:1739円
時価総額:13.3億円

PER:12.8倍
PBR:1.2倍
ROE:9.4%
EV/EBITDA:6.9倍
自己資本比率:55.2%
配当利回り:1.4%
優待利回り:?

◇優待内容

権利確定月 5月 、11月

(5月のみ)ジェフグルメカードまたは日本旅行ギフト旅行券

100株以上 500円相当のジェフグルメカード
1,000株以上 5,000円相当の日本旅行ギフト旅行券
※優待品に代えて社会貢献活動団体への寄付選択可


(11月のみ)自社製品((1)食器用洗剤セット、(2)五目釜飯3食セット、(3)食器用洗剤セット・風呂用洗浄剤セット、(4)五目釜飯5食セット、(5)釜飯用釜コンロ、(6)食器用洗剤セット・風呂用洗浄剤セット・手洗いせっけん液、(7)五目釜飯5食・釜飯用釜コンロのセット、(8)五目釜飯5食セット×2、(9)釜飯用釜コンロセット×2)

100株以上 (1)または(2)
300株以上 (3)または(4)または(5)
1,000株以上 (6)または(7)または(8)または(9)



【ビジネス】
業務用洗剤・洗浄剤・除菌剤・漂白剤及び固形燃料等の製造・仕入・販売が主な事業。フードビジネス業界向けの衛生管理サービスや食洗機のメンテナンスも。業務用洗剤では大手の一角でシェア15%、固形燃料では国内シェアトップ

国内では滋賀・茨城・大阪、海外では中国福建省に生産拠点を持つ。フードビジネス向けのアルコール除菌製品が好調。中期経営計画「NIP Q」を策定し、業務用洗剤シェアを30%まで引き上げる。中国の固形燃料の市場は未開拓で、シェアアップのため工場の生産ライン増設や第二工場の新設も計画。



【業績】
ここ数年は増収増益傾向。経常利益率は5~7%ほど。

昨年12/26に開示された2Qはイマイチ。前年同期比やや減益となっています。進捗率も50%以下。スイショウ油化工業の子会社化のための費用や人材等への投資が主因のようです。



【財務】
財務はまずまず。流動資産と負債総額がほぼ同額です。有利子負債も少なめ。



【キャッシュフロー】
CFは綺麗でほぼ毎期+--。フリーCFも出ています。



【配当】
配当は3期連続増配中。今期も増配予定です。配当性向は2~3割。



【優待】
優待は年二回で5月は金券、11月は自社製品などです。貴重な5・11月ですし、ほしいですね。



【チャート】
長期のチャートでは2008年ごろから緩やかに上昇。時々急騰しつつもまだ上昇トレンドは継続中といった感じでしょうか。

直近では先月の暴落でチャートが崩れ、下降トレンドっぽくなっています。1850を明確に上抜けたいですね。



【カタリスト】
①インバウンド、旅行関連(旅館や料亭などの固形燃料需要)
②はやり風邪や食中毒などのニュース(洗剤や殺菌剤需要)



【同業他社比】
他の洗剤系化学メーカーと比べるとやや割安か。一番安定して伸びている感じ。



【修正傾向】
やや保守的な印象。為替に左右されやすいのか?



【コメント】
割安好業績銘柄としてピックアップ。指標的にはやや割安~フェア?業績財務ともにまずまず。CFはOK。珍しい5・11月優待株としても魅力的。

ビジネス的には地味だけど堅実と言う印象。固形燃料は中国で延びる余地あり。柱の業務用洗剤は実質ストックビジネスなので安定感もあり。円高・原油安メリット株なのでその辺も注目です。







富士山マガジンサービス(3138)は良い形。

株日記
03 /05 2018
本日(3/5)の日経平均株価:21042.09(-139.55)

今日の日経平均は4日続落。先週末のダウの下落や再び105円台には行ったドル円を嫌気して、東京市場は軟調。日経平均は一時21000円を割り込みました。特にマザーズがマイナス5%と大きく売られ、個人には厳しい一日でした…。



今日の注目銘柄:富士山マガジンサービス(3138)

【基本情報・指標】
市場:JQS
株価:1049円
時価総額:34.8億円

PER:15.2倍
PBR:3.5倍
ROE:23.1%
EV/EBITDA:3.7倍
自己資本比率:26.8%
配当利回り:―
優待利回り:?

◇優待内容

権利確定月 12月

100株以上
自社取扱雑誌定期購読パッケージ商品購入割引券(10%割引)
※クーポン券との併用不可

自社取扱雑誌定期購読パッケージ商品割引クーポン券(2,000円割引)
※割引券との併用不可。10,000円以上の商品につき1回限り利用可



【ビジネス】
「雑誌の定期購読サービス」事業を中心に展開。書店が減少する中、インターネット上で読者と出版社をつなぐプラットフォームを提供しています。TUTAYAなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブグループに属する。在庫を持たず、出版社からの手数料が収益源。配送や顧客管理サービスの受注も。

よくある「雑誌定額読み放題」とは違い、圧倒的な品揃えが強み。ニッチな雑誌も取り揃え、待合室や飲食店などの法人需要、個人の趣味需要などがターゲット。定期購読のため返品率は低く、リピートがほとんどのためストック性あり。定期購読者限定で割引や特典をつけることで付加価値もアップ。趣味分野のプラットフォーム化を目指す。



【業績】

ここ数年は増収増益傾向。経常利益率も徐々に上昇し、前期で15%ほどとなっています。

2/13に開示された本決算はイマイチ。予想よりも減益で着地となりました。配送費とシステムの開発・運用費の上昇が重し。4Q単体ではやや盛り返していますが…。次期の予想も減益。売上は引き続き上昇しているので、投資局面と考えればそれほど心配はなさそう?



【財務】
財務はよさげ。自己資本比率27%、流動比率120%ほどですが有利子負債ゼロです。



【キャッシュフロー】
CFは問題なし。フリーCFもしっかり出ています。



【配当】

配当はなし。まだ投資の期間ですね。



【優待】

優待は自社サービスの割引券など。雑誌の定期購読するなら使えるかも?



【チャート】
2015年に上場してからは一貫して右肩下がり…。

直近では、ここ1ヶ月でかなり下げてしまいました。リバウンドも弱く、再度1000円付近まで行きそうです。



【カタリスト】

①ニッチ趣味市場での評価(お金があって時間もあるシニア向けなど)
②市場変更



【同業他社比】
独自のビジネスモデルなので、リアル書店とも電子コミックなどとも比較しにくいです。楽天やドコモのやってる定額で雑誌読み放題サービスとも違うし…。



【修正傾向】
まだ上場後数年なのでデータが少ないですが、あまり修正はしない企業のようです。



【コメント】
割安成長銘柄としてピックアップ。地味ですが独自のビジネスモデルを持つストック型の企業です。指標的にはフェア?業績・財務・CFともなかなか良い感じ。今期・来期は投資によって減益ですが逆に考えればチャンスかも?設備投資はいいとして、人件費がどこまでかかってくるのかがポイントか。

チャート的にもかなり底ばいになってきていて、個人的に好きな形。先月の暴落で価格も上場来安値付近。そろそろ買ってもいい…か?



加藤バネ男

株主優待や高配当の銘柄が大好き。 薄く広く銘柄を所有し、塩漬けにするのが得意(^ω^)