第一交通産業(9035)はタクシーたくさん。

株日記
03 /09 2018
本日(3/9)の日経平均株価:21469.20(+101.13)

今日の日経平均は続伸。北朝鮮リスクや保護主義リスクがやや後退し、東京市場は上昇。一時は500円高まで買われましたが後場は失速。為替が円安方向に進んだのも要因でしょうか。



今日の注目銘柄:第一交通産業(9035)

【基本情報・指標】
市場:福証1部
株価:990円
時価総額:388.3億円

PER:7.7倍
PBR:0.8倍
ROE:10.8%
EV/EBITDA:11.9倍
自己資本比率:23.2%
配当利回り:1.5%
優待利回り:1.0%(100株)

◇優待内容

権利確定月 3月 、9月

優待クーポン券
100株以上 1冊
600株以上 2冊
1,000株以上 3冊
2,000株以上 5冊
4,000株以上 10冊
6,000株以上 15冊
8,000株以上 20冊
10,001株以上 30冊
※1冊は1,000円相当のタクシークーポン券、各種割引券・利用券(不動産事業・自動車関連事業・その他関連事業)含む
※タクシークーポン券は券面額の範囲内で通販商品(株主本人に限る)または「那覇バス・琉球バス交通」にてICカード「OKICA」にチャージ可



【ビジネス】
タクシー・バス・不動産分譲・不動産賃貸・金融の5部門が主たる事業。主力のタクシーは34都道府県で204営業所、8458台を保有し業界最大手国内タクシー会社のM&A案件の半数以上を引き受け(1996年以降)、業界シェア3.7%。保険・燃料などの割引、クーポン共通化などスケールメリットを生かす。外国人向けの多言語、妊産婦支援、子供の送迎、地域インフラとしての乗り合いなど様々なタクシーサービスを提供。

統廃合したタクシーの事業所の跡地などを収益物件へ。飲食テナントなどを入れ、タクシー需要を作り出すモデルも。沖縄では路線バスの70%以上を占め、タクシー・不動産事業と相乗効果発現で業績好調。那覇バスターミナルも再開発中。

ほかにも自動車整備、コインパーキング、医療介護事業などを展開。各セクターのシナジーを生み出し、地域密着の総合生活産業を目指す。



【業績】
ここ数年は増収増益傾向。経常利益率は6~7%くらいでしょうか。

2/7に開示された3Q決算はイマイチ。今期は利益面で苦戦が続いています。不動産セクターは堅調ですが、柱のタクシー・バスセクターで人件費・燃料費の高騰、コンフォート生産中止での新車導入の減価償却などが痛手。四季報オンラインでは通期業績予想を下方修正しています。



【財務】
財務はイマイチ。流動比率は150%ほどですが、なにより純利益の20倍以上の有利子負債が重し。レバレッジを駆使する企業ですが、さすがに心配になるレベルです…。



【キャッシュフロー】

CFはまずまず。ほぼ毎期営業+投資-を維持。ただ、財務が+の期が多いですね…結構借り入れをしているようです。



【配当】
配当はここ数年増配傾向。配当性向にすると1割前後ですがこの財務では仕方ないでしょう。



【優待】
優待はタクシークーポンなどグループ会社で使える冊子。使い道のない人は通販商品でも使用できるようです。



【チャート】
長期のチャートでは2011年ごろから上昇トレンド

ここ2ヶ月ほどは大きく上下に動いています。75日線が上向きで株価はその上なので一応上昇トレンドか。1000付近に値幅が収束していっていますが…?



【カタリスト】
①インバウンド(ウーバーや滴滴出行など大手配車アプリ企業との連携が評価される?)
②市場変更



【同業他社比】

タクシー事業自体はここがトップ。タクシーを主力にしている上場企業はほかに見たらない。他のタクシーもやってる運輸・物流系企業に比べると、地方市場ということもあってやや割安感あり。



【修正傾向】
修正はあまり行わない印象。予想はやや保守的か。



【コメント】

好業績昇格候補銘柄としてピックアップ。指標的には割安もそれ以上に多額の有利子負債が心配。M&Aを多用し、不動産開発も多く手がけるのでこういう財務になるのでしょうが…。

タクシーという衰退産業の最大手で残存者メリットを生かした独自のビジネスを展開。分割で買いやすくなったのもいい。東証1部というよりまずは2部か。ライドシェアは脅威だけど、いきなり解禁はないでしょう。それより原油価格や人件費の高騰が悩みの種



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加藤バネ男

株主優待や高配当の銘柄が大好き。 薄く広く銘柄を所有し、塩漬けにするのが得意(^ω^)